スペシャルティ珈琲豆専門《加藤珈琲店 本店》


コロンビア編

コロンビア編(2009.03) 加藤達也

農園の少女
  世界で一番品質がよいとされているのがコロンビアコーヒーです。
世界のコーヒー生豆の取引では従来よりマイルドコーヒーの代表としてコロンビアコーヒーとケニアコーヒーがもっとも高値で取引されています。
そのコロンビアが収穫量の減少、新興生産国の台頭、天候不順等により、、曲がり角にさしかかっています。
現状をレポート致します。
私はコロンビアの優しい香りや濃厚なコクが大好きです。


コロンビア料理 サルピコンのデザート

エンパラーナ(揚げ餃子の様なもの)

コロンビアの農園風景

■コロンビアのコーヒー栽培地域

コロンビアは南米の北西に位置しており、大西洋・太平洋といった2つの大きな海に接しています。コーヒーの生産はアンデス山脈から続いてくる山脈にそった地域で行なわれています。

 

■コーヒーの伝来ルート

初めてコーヒーの木が植えられたのは1730年から1732年の間で、タバケのサンタテレサでのことです。その後、1736年にポパヤン、1787年にはGironとMuzo、そして1807年にはメデリンへと伝わります。 1832年には初の輸出がククタからなされました。そして1927年、メデリンでFNC(コロンビア国立コーヒー生産者連合)が設立されたのです。左上の写真はFNC創設会議での1ショットです。

 

農業の総生産の25%をコーヒーが占めています。
そして、27%の人々がコーヒーを栽培しています。
200万人の人々がコーヒーで収入を得ています。コーヒー生産地域は330万ヘクタールにも及びます。そのうち、実際にコーヒーの木が植えられているのは87万ヘクタールです。また、コーヒー産業は国家の社会的安定に欠かせないものとなっています。例えば、農業に関するGDPのうち25%を、農業に関して雇われている人のうち27%をコーヒー産業が占めています。また、200万の国民がコーヒーからの収入に大きく頼っている状況です。

 

512000世帯のうち 87%が3ヘクタール以下の小農家です。
コロンビアには51万2千ものコーヒー生産農家がいますが、そのうちの87%は3ヘクタール以下しか土地を所持していません。図を見ると、所有している土地が1ヘクタール未満の割合は55%、1ヘクタール以上3ヘクタール以下の割合は32%、3ヘクタールより広く5ヘクタール以下の割合は7%、5ヘクタールより広く20ヘクタール以下の割合は5%、そして20ヘクタールより広い割合は1%となっています。



北部、中部、南部の3エリアで コーヒーは栽培されています。 コロンビアのコーヒー生産地域は幅広い高度、そして地方にわたっています。このことがバラエティに富んだ素晴らしいコーヒーを生みだす要因となっています。北部・中部の年間平均気温は20.5℃、南部の年間平均気温は19.5℃となっています。
 
コロンビアは赤道が近い為 一年中コーヒーが収穫できます。、3月から6月にメインの収穫が、9月から12月に2度目の収穫(サブクロップと呼ばれる)が行われている場合が多いようです。
※クリックすると拡大画像が表示されます。

 

■収穫量の比較

コロンビアのコーヒー生産量を見てみると、最近ではほぼ横ばいの状況が続いています。

 

■世界全体の収穫量とコロンビアコーヒーのシェア

世界でのコーヒー消費量は増加しているため、もしコロンビアコーヒーの輸出量がこのままの量で推移すると、世界のコーヒーマーケットにおけるシェアは2015年には7.6%にまで減少してしまいます。

 


コロンビアには古い木が多く面積の割りに収穫量が少ないのが問題点です。 コーヒーの木は6歳をピークに、年を重ねるごとに収穫量が落ちていき、10歳以降はかなりの低水準で横ばいになってしまいます。この樹齢10年以降のコーヒーの木がコロンビア国内には多いのです。これが、現在コロンビアが抱えている大きな問題なのです。

 


コロンビアでは9つのカテゴリに分類して消費者のニーズに応える努力をしています。

■FNCの取り組み

FNCという組織について
Fedelacion Nacional de Cafeteros de Colombia
コロンビアコーヒー生産者連合会
1927年に設立された非営利組織(NPO)
科学や経済など様々な視点でコロンビアコーヒーの管理やプロモーションを行うことで、国の主要な産業であるコーヒー産業を維持・発展させる。
  FNC関連施設
CENICAFE FNCの中央研究所。土壌・味覚・害虫・農薬などの研究。
Buen Dia   ICフリーズドライ工場。
Juan Valdes FNC直営カフェテリア。
Coffee財団 農民支援のための財団。

栽培から輸出までの流れ
  農家側によりsustainableな環境を
エクステンションサービスによる技術支援
開花カレンダー、品種説明などの配布物 
研究にもとづいた苗木、肥料、栽培品種の提供
肥料や農薬使用の管理
栽培に関する講座    etc.

エクステンションサービス
全国に1,400人が点在し、管轄エリアの農園を巡回。
ALMACAFE品質管理の修行の場。
研究所やALMACAFEと農家との中継役。
 
新しい乾燥場の設備の提案


様々な品種の栽培
  購買保証
購買所(全国に492箇所)
NY相場を考慮して最低購買価格を決め、即金(財団資金より)で持ち込んだパーチメントを売買

他の仲買人も周辺の値段で買わざるを得ない
相場に振り回されない安定収入
その場で収入が得られる

=価格の安定、農家の持続可能性

農家はコーヒー栽培を安心して続けることができる

購買保証 購買所のシステム
農家による持込(乗り合いジープなどを利用)
サンプル抜き、脱殻・粗選別後、輸出規格に適合する生豆1袋分を得るために必要なパーチメントの量“Yield Factor”を概算
Yield Factorによって値がつき、1アローバ(12.5kg単位)で買い取られる。
受領書兼明細書をその場で発行。
 

ALMACAFE
各地に点在するFNCの倉庫・精選工場
パーチメントの状態で入庫され、輸出が決まると脱殻・選別され港湾へ輸送される。
保管はロットごとにまとめて保管され、定期的にサンプルチェック
  精選工程
選別ではねられた豆は再度選別にかけられ、それでもはじかれたものは国内消費用となり、ICなどに使用される。
欠点豆を取り除く精度でみれば人間のほうが上。


ピッカーの報酬は月300ドルほど。
1グループ8時間の交代制で2時間ごとに休憩。
工場は290日稼動し、繁忙期では24時間稼動。

港湾での品質管理
コロンビアから輸出される生豆の最終チェックは100%FNCによって行われる。
2大港
Buena Ventura・・・米国西海岸、日本など
Cartagena・・・・・・・米国東海岸、欧州など
FNCは両方にLABOを持ち、最終のQC

港湾での品質管理(Cartagena)
1ロットにつき1.5kgのサンプルを採取
港のLABOで再びグレーディングチェック
イントラネットでFNC本部に申請、カウンターサイン受けとり後、輸出証明書発行。
 

産地としてのコロンビア
栽培から輸出まで、FNCによる一貫した品質管理
農家の存在を中心に考えた、sustainableなシステム
よいものを作ればよい報酬が得られる購買システム
→農家間の競争、品質向上

現在のコロンビアでは、古いコーヒーの木が約20%を占めています。
古い木は収穫量の低いティピカ種であることが課題です。
FNCでは、カステージョ種への植え替えを推進しています。
カステージョ種は背が低く収穫量も多く、80%以上がスプレモサイズで味もよく、また、サビ病にも強い、その為農薬も減らせる為、安全、高収穫、ローコストが実現できます。
そして、FNCでは、2014年にはその古い木の20%を改善し、収穫量を1700万袋にしたいと考えています。

■FNC最新情報
2009年上半期生産量450万袋。
前年同期の600万袋を大きく下回る見通し。
異常気象により降雨量が多く、日照時間が少なく、花の咲きも悪かったこと、土壌改良に時間がかかった等が原因とされています。
品質低下も懸念されています。
天候の回復と下半期の収穫に期待したいです。
 

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